境界杭の復元

【境界杭の復元】

コンクリート杭 復元樹脂杭 プラスチック杭 復元 根巻プレート復元

依頼される業務で頻度の多いものに「現地に杭がないので1本埋設してほしい」というのがあります。

「ブロックの角が境界だから金属の標識を貼ってくれ」「外構工事で抜けた杭を復元してほしい」などケースは様々です。

まず理解して頂きたいのは、比較的簡単に復元できる場合と、そうでない場合があるということです。

見積もりを提示すると「たかが杭1本埋めるのにそんなにかかるのか⁈」と驚かれることがあります。

中には「1~2万円の費用で出来るだろう」と仰る方もいますので、ただテープメジャーで測った場所に杭を埋めればいいとか、指定した位置にプレートを貼ればいいと考えているのかも知れません。

それで良しとするのであれば、わざわざ土地家屋調査士に依頼する必要はなく、ご自身で出来るはずです。

境界に関して間違いのない担保を望んでおられるからこそ、土地家屋調査士というプロフェッショナルに依頼しているはずなのです。

たかが杭1本だとしても、隣接所有者に告げずに設置すると将来の境界紛争の火種となりかねず、ともすれば発展しかねない訴訟のリスクを回避するため、事前に承諾を得ることは必要です。設置する筆界の位置を確認する手間が掛かる分、復元費用が嵩むのは仕方のないこととご理解ください。

尚、筆界の現地復元性を有する確定測量図があれば、比較的安価で筆界を復元することが出来ますが、今まで境界確定測量がされておらず、尚且つ書証物証人証等が乏しい土地で境界杭を設置するとなると、資料調査や現地測量などは一から始めなければなりません。

確定測量が自らの事務所で過去に受託した事件であれば、現場の状況や隣接者も記憶にあるでしょうし、測量データも保存されていますので、最も安価に処理できます。

しかし、同じく境界確定済の現場でも他の事務所で調査・測量された土地では、確定測量図に記録された数値が現地と整合しているかは改めて点検測量して確認しなければなりません。
測量せず鵜呑みにした数値が誤っていた場合は、間違った位置に杭を復元することにもなりかねず、自分の首を絞めるだけでなく、結果的に依頼者様にご迷惑をかけることになるからです。
点検測量をしなければいけない分、費用は割高になります。

以上の理由から、境界確定済の現場の杭の復元は、費用を抑えたいのであればできるだけ当該確定測量をした調査士にお任せすることをお勧めします

宅地造成や外構工事で杭がなくなってしまうケースはよくありますが、私が境界確認を担当した土地で起きた場合は、当然のアフターフォローとして格安で境界杭の復元をさせていただいております。

当事務所の境界標復元の費用の目安はこちら